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【共同実施機関主催】国際連合環境計画(UNEP)吉田鶴子氏 講演「国境のないキャリア形成 ~いま一歩踏み出すために~」を開催しました

2017年10月20日(金)13:00~15:00、本事業の共同実施機関であるダイキン工業株式会社の主催により、国際連合環境計画(UNEP) 化学品・廃棄物プログラム調整官 吉田鶴子氏による講演会が、ダイキン工業テクノロジー・イノベーションセンターにて開催されました。参加者は90名(うち、大阪大学からは1名)。

講演会の目的は、①吉田氏の挑戦や成長のお話を通じて、自ら一歩踏み出し、新しい仕事・キャリアに挑戦する等、自身の成長を考えるきっかけとする、② 「女性のキャリアに対する考え方」や「働き方」について日本とグローバルの違いを知り、その中で、多様な「キャリアのあり方」や「仕事とライフイベントとの両立の仕方」に触れ、性別役割分担意識にとらわれずに各々が今後のキャリアの重ね方を見つめ直すきっかけとする、の2点でした。

講師の吉田氏は、現在国連環境計画(UNEP)アジア・太平洋地域事務所において、同地域の化学物質・廃棄物・大気の適正管理による汚染撲滅のための活動に取り組まれていますが、これまで20年にわたる国際NGOと国連における勤務経験から、求められるのは、専門性を含めての即戦力とキャリアを自ら切り拓く想像力、そしてコミュニケーション能力であると話されました。また、ご自身が働き続けてこられた理由を4点(家族の扶養と地球規模の環境保全に貢献するという大義名分、自分がやりたいことではなく出来ることを見つけたこと、自分・家族・同僚・部下の健康、配偶者をはじめとするサポーターの存在)挙げるとともに、キャリア形成を山登りにたとえ、若いうちは見えないが登っていくと見える景色を楽しみにしながら登り続けることが重要、と参加者にエールを贈ってくださいました。

さらに、質疑では、コミュニケーション能力を高める具体的方法や、グローバルに働くための準備の他、子どもに関する時間は子どもへの投資と考えていることなど公私にわたってのアドバイスをいただきました。参加者は、国際環境スペシャリストとして働く吉田氏の講演を通して、キャリアを積むことや、仕事と家族・生活について考える機会になりました。