NEWS & TOPICS

男女協働推進センター・部局連携セミナー(第3回) 「いま、ここに子どもが来たら ―妊娠・育児をめぐる眼差しと経験から考える大阪大学」を開催しました

 

2017年1月19日(木)13時から17時30分まで、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」による第3回目のセミナー「いま、ここに子どもが来たら―妊娠・育児をめぐる眼差しと経験から考える大阪大学」を、大阪大学豊中キャンパスCOデザインセンター・オレンジショップにて開催しました。
今回の主催は、男女協働推進センターと文学研究科です。

今回のセミナーでは、育児中の学生をサポートし、学業との両立をはかるシステム作りや学内の教職員たちの意識啓発を目的として、育児中の学生・院生の問題を取りあげました。参加者は48名でした。

以下のような3部構成で実施しました。

 

〇第1部:講演会(13:00~14:20)
「写真表現から読み解く、妊婦への眼差し」
小林美香(写真研究者・東京国立近代美術館客員研究員)

私たちの社会は、妊婦や育児中の教職員・学生にどのような視線を向けているのだろうか? 講演会では、本学出身で写真研究者の小林美香先生をお招きして、マタニティフォト(出産を間近に控えた女性が撮影する記念写真)の表現について考えた。 マタニティフォトとは、2000年代末から急速に広まり、雑誌やインターネット、SNSなどのメディアで大きな反響を引き起こしている写真であるが、マタニティフォトの変遷とそれをめぐる議論をたどりながら、社会のなかの妊婦への眼差しを、さまざまな要素(アート、ファッション、人種、セクシュアリティ、生殖医療)から考えた。

〇第2部:トークとディスカッション「子育てする阪大生たちの経験」(14:40~16:10)
大阪大学で学ぶ育児中の学生・若手研究者(Students with children のメンバー、4名)

大阪大学の学生留学生のなかには、子育てしている人もいる。「阪大生」に「子育て」が加わると、どのようなところに困難を感じるのか。また、どのようにサバイブしているのか。4人の子育て学生による話をヒントに、「多様な知と人材が交差する魅力あるダイバーシティ環境の実現」はどのように可能か、議論した。

〇第3部:ふりかえりワークショップ(16:20~17:30)
「哲学ウォーク」
進行役:松川絵里(カフェフィロ副代表、大阪大学文学研究科臨床哲学OG)

講演&トークディスカッションをふりかえるワークショップ。この日出たさまざまな「言葉」とともに、大阪大学構内を、参加者とともに歩きながら考えた。

「いま、ここに子どもが来たら―妊娠・育児をめぐる眼差しと経験から考える大阪大学」ご案内チラシ