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男女協働推進センターと部局の共同開催セミナー 平成29年度のシリーズが終了しました

平成29年度「男女協働推進に係るセミナー開催に対する部局支援」に採択された4つのセミナーは、すべて終了しました。それぞれの開催内容について、報告いたします。


◆「第11回 女性研究者とその卵たちの集い」
平成30年1月17日(水)16:30~19:50

工学研究科との共同開催。工学研究科R1棟312(岡田メモリアルホール)での特別講演会と、レストラン「ラ・シェーナ」での交流会を実施しました。講師は、日本アイ・ビー・エム株式会社グローバルバンキングサービス事業部理事の曽和信子氏、ダイキン工業株式会社テクノロジー・イノベーションセンター研究員の鄭燚氏、そして工学研究科応用化学専攻の燒山 佑美准教授の3名。それぞれが現在に至る自らの経歴を紹介するとともに、後進の女性たちへのメッセージを語ってくださいました。その後、会場を移しての交流会では、講師らとの自由な語らいを通して、参加者は理工系分野における女性のキャリアパスについて、それぞれ考えを深めたようです。参加者は40名(うち女性29名)。

◆「ストップ・ザ・キャンパス・レイプ!被害にあったあなた、被害にあうかもしれないあなたにできること」
平成30年1月17日(水)16:20~17:50

高等司法研究科、法学研究科との共同開催。豊中キャンパス法経講義棟1階2番教室にて、性暴力サバイバーサロン「ぷれぜんと」代表・カウンセラーのヤマトミライ氏の講演会を実施しました。性犯罪では、被害届が出されないため統計に表れない件数が非常に多い一方、2017年6月に刑法の性犯罪規定が110年ぶりに大幅改正されたとはいえ、未だ被害者へのきちんとした保護がなされていないのが現状です。自らの経験を通して、加害者を責めたり被害を嘆くだけで終わらせず、どのように対処すればよいかを知り、その後の人生をいかに前向きに生きるか、というポジティヴなメッセージが込められた講演の後、質疑応答では参加者の半数以上から質問が寄せられ、熱心な議論が繰り広げられました。参加者は13名(うち女性9名)。

◆「香粧品学が取り組む研究開発イノベーション ~シワ改善医薬部外品の誕生秘話~」
平成30年3月5日(月)14:00~15:30

薬学研究科との共同開催。株式会社ポーラ・オルビスホールディングスからグループ研究・薬事センター担当執行役員・マルチプルインテリジェンスリサーチセンター所長の末延則子氏を講師に迎えた講演会を、薬学研究科沢井ホールで実施しました。末延氏は薬学研究科博士前期課程を修了した大阪大学OGで、日本初の「シワ改善」医薬部外品の開発に携わり、世界が注目する大ヒット商品を生み出したことで日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018」を受賞。現在に至るまでの女性研究者としての歩みや、商品開発の裏話を通して、後輩たちを勇気づけるメッセージを送ってくださいました。参加者は107名(うち女性58名)。

JWRI女会第1回セミナー「心をつかむ話し方を知っていますか?」
平成30年3月12日(月)11:30~12:30

接合科学研究所との共同開催。同研究所の大会議室には、女性教職員・学生の会「JWRI女会」のメンバーをはじめ、コミュニケーションスキルを向上させたい、という男女が集いました。フリーアナウンサーでNHK国際放送局キャスターを務める山本ミッシェールのぞみ氏は、海外で過ごした幼少期の体験も交え、日本人があまり意識しない、話すときの視線の位置や、姿勢、発声といった、非言語表現が第一印象を左右することを説明。実際に皆で、声や体を使う実践練習を行いました。発表や初対面の場が苦手という参加者たちも、そのコツを学ぶと「すぐに実践できそう」「学会や共同研究の場面で使ってみたい」と前向きな感想を寄せ、「コミュニケーションは生きやすくなる魔法のアイテム」という山本氏の言葉通りの効果が、早くも現れた様子でした。参加者は59名(うち女性51名)。