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平成29年度共同研究支援に採択された女性研究者による「共同研究報告会」を開催しました

平成30年3月27日、吹田キャンパスのコンベンションセンターにて、平成29年度に「女性教員をリーダーとする連携機関との共同研究支援」「女性教員をリーダーとする協力機関との共同研究支援」に採択された女性研究者らによる、共同研究報告会を開催し、研究代表者である女性教員と共同研究者、研究協力者などの女性23名が参加しました。

副理事の西村理行 歯学研究科教授の司会で、第一部では一人5分ずつ経歴や研究内容を紹介し、大学のダイバーシティに対する意見や研究者としての将来展望について発表。第二部は3つのグループに分かれ、副理事や男女協働推進センターの教員をファシリテーターに、グループディスカッションを行いました。ディスカッションテーマは「女性研究者の研究キャリアパスを拓くために」。現状に足りないもの・ほしいものは何か、大学に支援してほしいことは何か、女性研究者のネットワークがあれば何ができるか、の3つのポイントから、それぞれの意見や現状について語り合い、副理事の水島郁子 高等司法研究科教授の進行で行った第三部の総合ディスカッションでは、各グループの意見発表から議論を深めることができました。学生への教育活動や会議などに加え、育児や介護に関わる女性教員は研究時間の確保が難しい、という現状に対し、現行の研究支援員制度や保育施設に対する意見が多く寄せられました。また、会議時間の短縮、事務手続の簡素化、トイレなどの設備改善といったニーズには、まず女性研究者たちが声をあげやすい環境をつくること、そのために女性研究者の数を増やし、意見交換や情報共有が可能な女性研究者のネットワーク形成を促す場が必要、という認識を共有しました。

閉会にあたり、本学のダイバーシティ事業の実施責任者であり男女協働推進センター長の工藤理事・副学長から挨拶し、「平成30年度には、理系の女性教員が初めて男女協働推進センターの部門長に就任する。皆でサポートして、女性研究者のボトムアップによるダイバーシティ研究環境の実現をめざしましょう」と呼びかけました。多忙な女性教員たちも、「自分と同じような課題を抱えながら頑張っている先生方がいると知って、元気をもらえた」「どのような会になるのかと思いつつ参加したけれど、あっという間に時間が過ぎ、有意義な会だった」と感想を寄せてくれました。